スタッフブログ

【グランピング企画】第5話:双方メリットがグランピング人気の秘密? その背景を考えてみた

2019.06.11



■「事業者」「利用者」双方が支持する「グランピング」

日本国内で「グランピング場」と名乗る施設が150か所以上にもなったと言われています。

その実情は、国内でのグランピングブームの牽引役となったラグジュアリーグランピングの【星のや富士】さんから、
キャンプ場の片隅に普通のテントを数張設置しただけの施設までが含まれますので、
私たちが考えるグランピングクオリティを満たしているグランピング場は恐らく50か所以下ではないでしょうか?

どんな施設であれ「グランピング場」と名乗ることでWEB検索に引っ掛かりやすくなるのでしょう。
逆に言うと、それくらい「グランピング」キーワードでのWEB検索数が増加しているって事がわかります。

国内でのグランピングブームの火付け役は20~30代の女性たちであることは間違いありません。
彼女たちが飛びついた【自然に癒されながらグループで楽しむ】スタイルは、現在では各世代男女の支持を得て
大きく拡大してきました。

では、何故こんなにも「グランピング」は事業者、そして利用者からのラブコールを貰えるのか?

■事業者メリットを整理してみる

恐らく、事業者にとってのグランピング事業メリットは以下の4つに集約されるのかなと考えます。
開発予定地があって、そこにリゾートホテルを建設することと比較してみると、その魅力がわかります。

①開発コストが比較的安価である(コンクリものが比較的少ないですからね。でも地面から下は同じかも)
②開発期間が比較的短い(小規模ですと数か月で営業開始も可能です)
③運営コストが比較的安い(ここを失敗しているグランピング場は大変です)
④増設・撤去が比較的容易(これも大きな魅力です)

上記理由から、遊休地でのグランピング企画・開発は勿論、既存ホテルの客室増設目的でのグランピング企画・開発、
温浴施設の隣接地への宿泊施設増設としてのグランピング企画・開発、最近では野外音楽フェスにまで臨時宿泊施設
としてグランピング企画・開発が採用されるようになりました。

■利用者メリットを整理してみる

それでは上記グランピング施設に宿泊する利用者メリットは?

①自然に癒される価値(キャンプでは動かなかった層がグランピングでは見事に動いた)
②気軽に!手軽に!(旅行でホテルや旅館に宿泊するレベルでキャンプの様に身構えない)
③グループで過ごせる(ここがホテル宿泊と大きく異なるポイントかな)
④お洒落・SNS映え(そうなんです!アウトドアや非日常シーンはお洒落で写真映えしますね)

自然の中での非日常=特別な時間や体験・・・これが利用者が対価(利用料金)を支払う価値なんです。

■都道府県・市町村までが「地方創生」「観光活性化」でラブコールを送るグランピング

個人的な見解ですが、グランピングビジネスが社会的信用を得始め、そして加速し始めたのは
国や地方自治体など行政サイドもラブコールを発信し、具現化し始めた事も要因かなと思います。

ここでは割愛しますが、既に沢山の事例があり、
私たちも市長と共にグランピング場を視察したり、自治体様のサウンディング調査に参加することが
増加してきました。

自治体様は「地域の伝えるべき魅力を凝縮した場所」としてグランピングを活用したいと希望されています。
恐らくまとめてみると以下の様なメリットがあるかと思います。

①地域の豊かな観光資源の活用が可能である
②都会の消費意欲旺盛なゲスト(利用者)を獲得可能である
③インバウントの滞在目的シフトチェンジのキラーコンテンツにしたい

グランピングが自治体様の様々な課題の解決ツールとなったり、企業様の新しい収益源となったり、
そして利用者が自然に癒される価値を支持してくれたりと。

グランピング・・・そのラグジュアリーな「見える部分」よりも、
ソリューションとしての「見えない部分」に大きな魅力を感じハマってしまったグランピング開発プロデューサーでした。