焚火料理(薪料理)はラグジュアリーな時代へ
2024.10.07
■焚火料理は今や世界的な「ラグジュアリー」
コンサルティングの仕事がきっかけで興味を持った「焚火料理」。
「焚火料理」と聞くといわゆるアウトドアでのBBQみたいなことをイメージされるかと思いますが・・・全く違うんです。
実はここ数年、世界的に注目を集めているレストランが焚火で調理する手法を取り入れているんです。
スペインのミシュラン三つ星レストラン「アサドール・エチェバリ」
オーストラリアのミシュラン二つ星レストラン「ファイアドア」
などが焚火だけで調理する手法で予約が取れないレストランとなっているんです。
電気、ガスと言った現代インフラを一切使用しない厨房で焚火の200度~1,200度の温度差を駆使して
食材の食感、香り、旨味を引き立てる独創的な薪料理と言ったところでしょうか。
48時間じっくりと焼き上げる
瞬間火入れで提供する
熾火の遠赤外線でムラなく薫りを加える
食材の特性、そしてどう味わっていただきたいかで「火を操る」料理人の手腕が発揮されたりするんです。
この世界の焚火料理、焚火レストランの流れは日本国内へも波及し焚火レストランの開店が増加しつつあります。
■アウトドアリゾート&高級グランピングとのシナジー
もちろん、東京や大阪など都会に開店する焚火レストランで舌鼓も大歓迎なんですが、
アウトドアリゾートやグランピングは「地産地消」、地元の食材を楽しんでいただくコンテンツでもありますので
現在のように単純に地元食材をご用意するだけではなく(多くの場合はお客様がご自身でBBQグリルで焼く)、
地元食材を焚火料理で提供するなんて贅沢な選択もあり得るなぁと感じています。
焚火の料理としての火の扱い方、地産地消食材をどう生かすか?などの知識は必要ですが
類似施設との大きな差別化も図れますし、アウトドアリゾートらしい専門性のあるサービスになると感じています。
幾つかの条件を満たさなければならないことも事実ですが、該当しそうな企画開発案件には積極的にご提案していく
つもりです。
僕はアウトドアリゾートやグランピングに「定義」を押し付けてはダメだと思っているので
ご一緒に新しい定義作りをさせていただければ良いかなと思います。
広く浅くマスマーケティングの施設展開か?
狭く深くニッチマーケティングの施設展開か?
今後は益々どちらかに軸足を定めてとことん追求すべきかなとも感じる今日この頃。