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グランピングの運営はアナログとデジタルのチームワーク

2024.11.06
■どちらが欠けても成立しないグランピング運営

グランピング施設の企画・設計・開発施工・開業準備・運営の各カテゴリーは、この10年間だけでも大きく進化しましたが、
「グランピングの運営」はその代表的な部分かも知れません。

表現が適切かどうかはわかりませんが「現場=アナログ」と「戦略=デジタル」の両輪バランスが欠かせない重要な要件となってきました。

現場(アナログ)領域はまさに大切なお客様と直接向き合うグランピング施設の顔となる部分です。
お客様のチェックインからチェックアウトまでの時間と空間をプロデュースする役割と共に、
お客様がおられない時間も清掃、仕入れ、予約データ確認、売上計上作業、スタッフのシフト確認やマネジメントなど様々な業務があり、
またアウトドア施設ならではのお天気との闘いや設備備品のメンテナンスなども発生します。

この一つ一つの作業の積み重ねがお客様の満足度へと繋がり、間接的に新規顧客やリピーター獲得へと繋がります。
そこには口コミと言うデジタルが存在していたりします。
公式予約サイトやOTA、Googleなどへの口コミに一喜一憂する施設が増えているのもうなずけます。

口コミやアンケートでお客様の施設評価としてアップされる代表的な項目として「施設設備」「ロケーション」「お料理」などと
並んで「スタッフの対応」がエントリーされるくらい現場の役割は重要な要素となります。

施設が継続して評価を得るためのアナログ部分が「現場」。
ただし現場はランニングコストに直結する部分でもありますから事業主としての悩ましい項目の一つでもあります。


一方、戦略(デジタル)はSNSの発達とOTAサイトの普及で一気に重要な必須項目となってきました。

グランピング施設の認知を継続して行い、関心を持っていただいた方には施設の設備やサービスや宿泊メニューなど特徴を
詳しく理解していただく。そして予約サイトを通じ晴れてお客様へとなっていただく。

上記簡単にコメントしてしまいましたが、このデジタルも施設開業当初から「自分たちにとっての正解な戦略」を把握することは
なかなかに困難です。

instagram広告一つとっても「どのエリア投下がベストか?」「投下金額は幾らがベストか?」「シーズナル対応は?」と言う
トライ&エラーのデータ分析積み重ねで自分たちの方程式を作っていくこととなりますし、
各種宿泊キャンペーンや宿泊メニューへのお客様の反応も告知タイミングや宿泊料金によって異なりますし、社会情勢や景気にも
連動してきます。
公式予約サイトで100%予約完結することが経営的には理想ではありますが、OTA各社の上手な使い方もマスターすべきですし。

そしてデジタル戦略を重ねる中で客観的な数字データ分析と共に重要なのが現場(アナログ)の生の声となります。
公式instagramでも施設の生の動きやシズル感を発信できるのは現場のスタッフだけなので。

お客様の「生の声」を把握しているのは現場ですし、各種戦略(特に宿泊プランやキャンペーンなど)の可否は現場オペレーションとの
整合性が成立しなくては実施が不可能です。

グランピング施設として「ここへ向かっていきたい」「今年はこんな目標を達成したい」が現場(アナログ)と戦略(デジタル)で
共有できている施設は非常に強いと思います。

私も一昔前の人間ではありますが(笑)、日々各チームのみんなから様々なことを学ばせてもらって必死で進化しております。