【グランピング 開業】稼働率が高いグランピング場の共通項とは
2026.07.01
■グランピング開発前に見落とされがちになる「施設コンセプト」
これまで沢山のグランピング施設を開発プロデュースをさせていただいたり、
開業後のグランピング施設の経営/運営コンサルティングをさせていただいたりしていますが
改めて「企画段階」での施設コンセプトの設定と関係者一同での共有は大事だなぁと感じています。
この「グランピング施設のコンセプト設定」は2つの意味で重要であると思ってます。
一つは開業していく地域で「オンリーワン施設」となるための手段として。
言い換えると近隣エリアで先行する既存施設や今後後発で増えるかもしれない新しい施設など
類似施設の中で共存し生き残るために。
一つは開発メンバーである「設計、運営準備、販促プロモーション」の各スタッフと共通のゴールを
目指して同期するために。
前者はその言葉通りなんですが、宿泊予約者が宿泊候補を探されるときに当たり前の様に必要となります。
後者は「共通のゴール」が共有できていない開発チームは仕様設定ミスを発生させたり、運営サービスの矛盾を
発生させたり、とんちんかんな施設プロモーション計画やズレたクリエイティブ展開を行ってしまったりします。
事業主様はついつい企画開発時にハード面(宿泊棟の仕様や広さやその他設備など)について興味関心が集中しがちで、
この「施設コンセプト」については軽視しがちではあるのですが、毎回可能な限り「コンセプト論議」に巻き込むように
努力しています(笑)
勿論専門的な部分はプロデュースチームでカバーしていくのですが、事業主様としてもせっかくの「ご自身の施設」と
なりますので「こんな方々に泊まっていただきたい」「こんな楽しみ方をして貰えたら嬉しい」などオーナーならではの
ご希望を発信していただければと考えています。
そこから僕たちは宿泊するお客様の「体験設計」を構築していきますので。
■グランピング施設の「体験設計」
少し聞きなれない言葉でもありますが、「体験設計」が合格点のグランピング施設はどこもほぼ満足できる宿泊稼働率を
キープされておられます。
ここでは簡単ではありますが「体験設定」のポイントをお伝えしますね。
①販促プロモーション関係
多くの場合お客様がそのグランピング施設と初対面する場所となります。
動画や画像、そしてキャッチコピーや文章など施設のクリエイティブからエモーションを受け予約に繋がる大事なステージです。
そしてここで得たファーストインプレッションがお客様の中でお客様の期待と相まってワクワクとして拡大されていきます。
ですのでこの拡大していくお客様の期待値と本当の施設コンセプトに乖離があると後で大きな失望を生んでいきます。
このお客様がワクワクされている間に、施設の一般的なマイナス事項や弱点を「アクティブな方向での告知」として
事前宿泊メールなどでリレーション出来れば完璧です。
②施設来訪
お客様のワクワクを「確信」へと導けるのか?それとも「おやおや・・・」と疑念へと変化させるのか?が
施設チェックイン時の施設の世界観やフロントでの対応です。
これはジャンルやスケールは全く異なりますがロジックで言うとディズニーランドやUSJと近いものがあります。
ここから一歩入ると私たちのグランピング施設の世界ですよ!あなたのワクワクを私たちがキチンとご提供しますよ!と
お客様に感じさせれるかどうか・・・です。
ここでは具体的な手法は割愛しますが、宿泊規約などマスト項目だけを説明しているフロントではダメだと思います。
ここをクリアすれば70%は成功したと言えるかも。
③滞在中
さてお客様の滞在。
チェックアウトまでの時間は、それこそ施設コンセプトにそったグランピング施設のサービスを提供するだけです。
勿論そのサービス内容は施設ごとに異なるかと思いますが。
既に①②で成功の70%まで到達しているので、ここではお客様の「小さなストレス」を掛け算させないことに
全力を尽くす!となります。
上記①②③でお伝えしたいこと、共通していることは「施設側が主導権をもってお客様をコントロール」出来ているか?
と言うことです。稼働率が高い、又は老舗でも安定して人気のグランピング施設は「施設コンセプト」が設定され、
コンセプトに沿って「体験設計」が組まれていて、そしてお客様を「コントロール」出来ている施設です。
これを無意識で達成されている施設もありますが(笑)、意識されて努力されている施設が殆どかと。
■日本×ブラジル戦を観戦しながら感じたこと。
前回のブログアップは確かサッカーW杯の「日本vsオランダ戦」の時だったかと思います。
昨日日本は大善戦しながらもサッカー王国ブラジルに敗戦しましたね。
昨日の試合、生でTV観戦しながら感じたことは「後半45分」でした。
大善戦した前半45分は日本はゴール前を組織的に守りながらもカウンターで攻撃に転じる組織コントロールが
出来ていた様に思います。
それが後半45分では「守らざる得ない」状態へと変化し、かろうじてゴール死守から弾き返したボールも
ほぼまたブラジルに奪取され、日本が攻撃をし返すことは全く不可能でブラジルの新たな攻撃を受け続けるという惨状でした。
グランピングの経営/運営戦略もほぼこの闘いと共通しています。
施設コンセプトがあいまいで、近隣の類似施設/競合施設、又は日本全国のグランピング施設のトレンドを追いかけるだけの
戦略では「後追い後追い」となり差別化はおろか施設関係者も日に日に疲弊していくという悪循環しか生みません。
同時に運営設計もあいまいとなるので、滞在されるお客様からのご指摘やクレームへも後追い後追いに対応となりこれまた疲弊するしかありません。
まさに昨日の「日本vsブラジル戦」の後半45分状態です。
昨日の日本の前半45分間が100点満点かどうかはサッカーの専門家ではない僕にはわかりませんが、少なくとも後半45分とは異なり
劣勢ながらも試合はコントロールできていたかと感じています。
試合運びのコンセプトがあり(ブラジルに押し込まれることも計算積みで)、それを自分たちでコントロールしながら攻撃も出来ていたと。
グランピング経営/運営もそうありたいと思いますし、そのためには開発前の企画段階から関係者一同で「グランピング施設のコンセプト」
議論は絶対に共有認識としておくべきと再認識した次第でした。