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【グランピング 開業】グランピング 観光マーケティング

2026.08.07
■年間観光客数だけでは判断できないエリア評価

これまで様々な場所でグランピング施設の企画開発を行ったり、お客様のご依頼で観光調査なども実施しましたが、
調査の入口としては、グランピング施設を検討されているエリアの「年間観光客数」の把握から始めます。
観光客数が多い少ないにかかわらず、そのエリアの過去から現在に至るポテンシャルの把握が重要だからです。

昭和の時代の団体旅行ツアーでは大盛況で数字は稼いでいたが、平成令和の「個人」の時代で減少しているとか、
10年前にとある観光資源が出来てから急上昇しているとか、
夏場の繁忙期に大きく集客出来ていないけど冬場も落ちずに年間安定して観光客が流入しているとか・・・
数字は嘘をつかないので、その数字の背景には必ず理由が存在していたりします。

勿論私たちが目にすることが出来る「数字」は全て過去の功績であり、未来を約束しているものではないのですが
過去を知ることはマーケティングで非常に大事なことでもあるなぁと実感しています。

あと事業主様から「年間観光客数がどれくらいあればグランピングビジネスは可能ですか?」といったご質問を
頂戴することも多々あるのですが、個人的にはそこの議論は重要ではないかと考えています。

年間観光客数は大事です。
観光客がそのエリアへ足を運んで下さるポテンシャルを保有している一つの証明にはなりますから。
ただ、この観光客数にはマジックも存在しており(笑)、そのエリアを通過した観光客もカウントされたりしている場合があります。
例えば本来はA市に行くことが目的なんだけど、途中のB市の「道の駅」に立ち寄った観光客。
B市はちゃっかりと「B市への観光客数」としてカウントしていたりします。
確かに嘘はついていませんが・・・って事です。

マーケティング的には年間観光客数と共に「年間宿泊客数」もきっちりと押さえておいた方が安全かと思います。
宿泊は100%そのエリアに「滞在」しているということですので。

では「年間宿泊客数」がどれくいらいあれば安心安全なのか?

ここがマーケットイン型のビジネスホテルと異なり、多少なりともプロダクトアウト型のアウトドアリゾートは
判断が難しいところでもあります。

私たちが過去2施設の企画開発運営にかかわった岐阜県恵那市。
年間観光客数は約300万人、年間宿泊客数は22万人程度と言われています。
宿泊客数が観光客数の10%以下ですので良いエリアとは言えません。
でもその2施設は現在5年目、3年目の経営に突入しております。

そして今春開業させた徳島県三好市。
年間観光客数は約50万人、年間宿泊数は10万人程度と言われていますが
開業から順調にお客様の集客に成功しています。
お客様アンケートなどを拝見していますと「今回の宿泊が初めてのエリア訪問」との回答も多く
過去の観光実績とは異なる新たな顧客層を獲得している事実がわかります。

因みに関東圏で人気エリアの一つである八ケ岳エリアは
年観光客数は約550万人で年間宿泊数は120万人程度とマーケティング的に非常に優秀なエリア。

そして関西のグランピング王国と称される兵庫県の淡路島。
年間観光客数は・・・なんと約1,300万人。だが・・・年間宿泊数は八ケ岳と同じく130万人程度。
そして淡路島にはグランピング/類似施設が合計25施設くらい存在しています。

新たにご相談頂戴した案件のエリアは、
年間観光客数が約300万人ではありますが、なんと年間宿泊数が100万人と言われており33%の宿泊率を誇る
滞在型エリア。

今回は観光マーケティングの入口のお話をしましたが、ここから先の詳しいお話はまたどこかで・・・。