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アフターコロナ時代のグランピング

2023.06.06
■当たり前の淘汰の時代に入ったグランピング市場

個人的に2023年は「グランピング市場のアフターコロナ時代スタート」と位置付けて様々な市場の変化をウォッチしています。
主なウォッチポイントは・・・
・コロナ時代と異なり海外旅行が実質の解禁となったことでどう市場が変化していくのか?
・事業再構築補助金でのグランピング場開業ラッシュの行方
・インバウンド観光客復活による市場の変化
・日本全国に乱立する「金太郎飴的グランピング施設」の淘汰のされ方
・ドームテントからハードキャビンへのトレンドの変化と、よりアウトドアリゾート化への新しい動き
・アウトドア市場の富裕層(国内・インバウンド含む)への対応
などなど多岐に渡ります。

一つ・・・確信としてわかっていることは「市場はまだ拡大するけれど淘汰される施設は確実に増えていく」と言うことです。

その理由はここで辛辣なコメントを書くよりは、私も含め皆さんが「宿泊する利用者側立場」の視点でグランピング市場を
見たときにおのずと理解できることだと思います。

■過去のデータだけをあてにしないこと

僕の反省点でもありますが、同業他社の方々でも「過去のデータ」をコンサルティングすることで開発・開業の背中を押す現状が
かなり怖いことだと感じています。
「グランピングビジネスは粗利率がこんなにある安心安全ビジネスですよ!」
「OTAに登録すれば集客の確保は大丈夫!」
「ドームテントを選べばまず問題ありません」
「こんなBBQにしておけば利益率もこれだけ確保できて儲かります!」

本当にそうなんでしょうか?
確かに一つ一つの言葉に嘘はないかも知れません・・・過去のデータとしては(笑)
でもそれって「あなたが開業させる施設」にも当てはまっているんでしょうか?

需要と供給に変化が現れる時代に過去の利益がそのまま確保できるでしょうか?
施設数が増加する中でOTAに掲載されているだけで集客確保は安心でしょうか?
ドームテントは優秀ですが金太郎飴となってしまった時のリスクはないでしょうか?
どこでも食べれるBBQに高い宿泊料を支払う利用者は納得するでしょうか?
その高い宿泊料は今後も維持できるのでしょうか?

こんな疑問にぶち当たった時には、グランピング/アウトドアビジネスの原点に戻って
施設やサービスのコンセプトフラッグを明確に考えるべきだと思います。

カプセルとしては可能な限り事業主様と向き合って一つ一つ議論できるパートナーでありたいと考えます。