アウトドアリゾート&グランピングリゾートで必要な「オンリーワン」
2024.04.09
■ベーシックで永遠のテーマが「オンリーワン」であることを再確認
弊社でも今年の2月からアウトドアリゾート施設、グランピングリゾート施設に対する施設経営運営サポートサービス
「オンリーワン施設サポート」なるサービス提供を開始させましたが、最近改めて「オンリーワン」の重要性を再確認
しています。
「ナンバーワン」と「オンリーワン」の比較はどの業界でも良く議論されるキーワードであることは皆さんもご承知
だと思います。
業界ナンバーワンの地位を確保している会社や商品は世の中に多数存在しています。
売上なのか、販売数なのか、業界シェアなのかナンバーワンの指標は様々あるとは思いますが。
言葉遊びになりますが、中にはオンリーワン視点からナンバーワンとなったものもあるかも知れません。
一方、オンリーワンは決してナンバーワンの地位が確保されている訳ではありません。
オンリーワンは言ってみれば「唯一無比」と言う事だけであって、それが世の中(消費者)の支持を得ていなければ
当然ですがビジネスとしては成立しませんので。
それでも「オンリーワン」が重要だと感じる理由は???
アウトドアリゾート、グランピングリゾートで人気の施設は、この「オンリーワン」要素を保有しており、
その「オンリーワン」要素が利用者の支持を得ているケースがほぼほぼです。
☛文句なく施設からのロケーションの素晴らしさが「オンリーワン」
☛農業体験、地産地消の食材などが「オンリーワン」
☛海、川、山など自然体験アクティビティが「オンリーワン」
☛高級な施設の世界観が「オンリーワン」
☛低価格で気軽にアウトドア体験が可能な「オンリーワン」
などなど
例えば「オンリーワン」要素で人気の施設でも小規模施設であれば、売上や集客数では「ナンバーワン」には
なれませんが「オンリーワン」施設として安定した経営をキープすることが可能となります。
逆に施設規模(敷地面積や宿泊棟数など)がナンバーワンでも稼働率が悪く利用者の支持が得られなければ
経営的には意味をなさないことになります。
以前商談をさせていただいた某企業のオーナー様のおっしゃっておられた言葉が印象的でした。
「僕はブームに乗っかることはしない。先駆者としての【独自性】が全てなんだ。」
「新しいアイデア(独自性)を生むためには様々なパートナーとコミュニケーションも厭わない」
ここに全てが集約されていると感じました。
■「●●ブーム議論」
アウトドアリゾート、そしてグランピングリゾートのご相談を受けるときにしばし質問を受けるのが
「アウトドアブーム、グランピングブームっていつまで続きますか?」ってコメント。
非常に大切なご質問でもありますが・・・ブーム便乗だけで事業をお考えになるのであれば、
既にブームは始まっているので先行者利益を享受することは出来ない訳です。
またアウトドア業界に限らず「ブーム」とは上下変動するものですし、株の様に速攻で売却も不可能な
宿泊事業(継続事業)ですので、ブームに関係なくベーシックな市場の中で事業が成立する「オンリーワン」を目指すことが
一番のミッションであるかと思います。
実際にキャンプブームも上下変動を繰り返しながらもベーシックな市場をキープしていますので。
今年に入ってご相談を頂戴する事業主様は、意識されておられるかどうかは不明ですがこの「オンリーワン」を意識された
方が多いように感じます。
恐らく「ブーム便乗派」ではなく、「オンリーワン志向派」の事業主様たちが新たなアウトドアリゾート、グランピングリゾートの
チャレンジをされ、利用者と共に市場を拡大させていくんだろうなぁとも感じています。
弊社もそんな中で開発プロデュース会社として置いて行かれない様に勉強を重ねていこうと思います。