スタッフブログ

キャンプブームは終わったの?グランピングは?

2023.12.04
■「キャンプブームが終わった」との噂について

今回は同じアウトドアでもグランピングとは少し異なる「キャンプ」についてのお話です。

最近ちょこちょこと耳にするようになった言葉・・・「キャンプブーム終わったよね」。
果たして事実はどうなんでしょうか?

コロナ禍で爆発的に売れていたキャンプグッズの勢いが止まった!
アウトドアメーカーの売上が減少傾向となった!

確かに「オートキャンプ白書2023」の最新データでも2022年キャンプ人口は延650万人と、
コロナ前(2019年)の延860万人から大きく減少している事実があります。

1996年に延1,600万人を記録した第1次キャンプブーム時の最大の要因は「バブル終焉」「週休二日制」でした。
世の中が物欲から心の満足へのシフト、それを週休二日制が背中を押したって構造だったかと記憶してます。

その後第1次キャンプブームはインターネット普及、ゲーム普及、携帯電話普及など多数の要因で減少し、
2008年には延700万人にまで市場規模が縮小しました。

今回の第2次キャンプブームは「女子」「SNS」「お洒落なキャンプギア」などを背景に始まったかと考えているのですが
何故アフターコロナの2022年に大きく減少してしまったのでしょうか?

ここからは僕の勝手な推測となりますが・・・
結論から言うと、キャンプビギナーさんが実際にキャンプを体験したのだけど「刺さらなかった」と言うのが全てなんじゃないかと。

学校や職場でキャンプ好きの人から「キャンプの魅力」を教えてもらい、同行するか独自でキャンプ体験をしてみる人口が増加。
家族ではパパが主導権をもって奥様や子供に「キャンプの魅力」を伝え、キャンプギアを買い込んでキャンプ体験する人口が増加。

ここまでは市場拡大として素晴らしい流れとなっていたかと思うのですが・・・実際に体験してみると・・・
恐らく脱落していった方々の理由は下記なんじゃないでしょうか?

①やはり水回りが不便だったり不潔だったりする生活はしんどい
特に女性に該当すると思うのですが、共同トイレ、共同シャワー、洗面場所などなどに不満を持たれてしまった
(グランピングでも水回りが不便な施設は女性から支持されない場合があるのは一緒ですね)

②テントへのセキュリティ面の不安
これも女性が多いかと思うのですが、ある意味無防備なテントでの睡眠は慣れないと不安にしかならない。
また快適な睡眠が確保出来ないことへの不満など
(グランピングのドームテントなどはドアがあって鍵も完備されてるところがキャンプと少し異なりますね)

③料理への失望
これは真逆の2パターンが存在するのではないでしょうか?
一つは旧式キャンプっぽい質素でワイルドな内容がNGと感じたキャンプビギナーの方々。
一つは逆にキャンプなのになんでわざわざ手の込んだ高級料理をするのか?と疑問に感じたキャンプビギナーの方々
また旅行気分でキャンプに来てしまっているので準備や後片付けをわずらわしいと捉えてしまった可能性もあります
(キャンプをどう捉えるのか?によって満足or不満と評価が分かれる様です)

④家族の支持を得られず
上記の様な背景から奥様より「私はもうキャンプは無理」と言われてしまったり、子供が自然にも星にも興味を示さず
「パパぁ~、ゲームしたいよぉ」的な顛末になってしまったりが考えられます

決して自然の風景が嫌いではなく楽しみにしていたんだが、結果的にはキャンプになじめなかった方々の脱落が
数字に反映されてしまったのではないでしょうか?

ただ、同様に「オートキャンプ白書2023」を拝見していると、
年間にキャンプした宿泊数は7,2泊、キャンプに行った回数は5,4回と両項目共に過去最高数値となっています。

もしかすると、キャンプについては「コアでハマる人」「数回で興味を失う人」と明確に分かれる状態なのかも知れませんね。

またキャンプを体験された方々が、同じアウトドアでも改めてグランピングに対して評価をしてくださったり、利用してくださったり
といった事実もあります。

とは言えグランピング市場自体も利用者の流れをしっかりとウオッチしておかないといけない時代がやってきています。
実際にドームテントグランピングは利用者減少の声が聞こえ始めていますし、ハードキャビングランピングが非常に高い稼働率を
キープしているとの報告も入ってきています。

またキャンプ場、グランピング場共通で言えることは「利用者に満足を与えた施設は儲かっている」という事です。
僕たちも、ここをブラさずに企画開発プロデュース、そして運営経営サポートをしていきたいと考えています。