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ホテル事業主でも大きく異なるグランピング活用方法

2024.01.29
■「オンリーワン施設サポート」のプレスリリース

2024年1月17日にカプセル社の新サービス「オンリーワン施設サポート」のプレスリリースを実施しました。
個人的にはこのサービスの市場でのニーズが「半歩先」ではなく、まだ「一歩先」かなぁという気持ちもあったのですが、
グランピング市場の動向を把握した上で敢えて「一歩先」な現時点でのリリースをしてみました。

お陰様で朝日新聞、読売新聞、産経新聞、日経新聞などの中央紙デジタル版を始め多数のメディアにて
ご紹介いただく事が出来ました。掲載戴いた各メディア様には感謝と共にこれからも宜しくお願いいたします。

プレスリリースに全く慣れていない私たちのつたないリリース文章でしたが、そのまま掲載いただいたメディア様もあれば、
私たちの説明よりもわかりやすく要約されて掲載されておられるメディア様もあり「流石ぁ~、プロ!!」と逆に勉強になったり。

2月1日より正式にサービス稼働となりますが、先行して今夏開業予定の開発案件にてサービス導入しておりますので、
そのあたりのご報告も随時出来ればとも考えております。

どうぞお気軽にご相談くださいませ。

■同じ温泉ホテル様でも大きく異なる考え方

今年に入り、とある温泉ホテル様の事業主様からご相談の連絡を頂戴しました。
「ホテル内の遊休地にグランピングエリアを増設したい」そして「とにかく安く仕上げたい」と。

敷地内にグランピングエリアを増設することは特に目新しいことではありませんし、増収増益の有効な手段だと思います。
また増設に関するコストを少しでもお安く押さえたいと言うお気持ちも当然のことだと思います。

私が事業主様とのやり取りの中でずっと腹落ちしなかった部分は・・・
「遊休地にグランピングテントさえ張って置けばホテル全体の部屋数も増えて儲かるでしょう!」といった少し安易な
事業主様のお考えでした。

温泉やトイレはホテル本館が利用出来るからグランピングエリアは水回りは要らない。
料理はホテル宿泊者と同じく夕食はホテル内でホテルバイキングを利用させる。
運営上大変だから火は扱わない。
などなど

温泉ホテルに宿泊する価値と、グランピングテントに宿泊する価値はどちらが良い悪いではなく全く異なる価値提供が必要です。
それを単に「部屋」といった視点だけで増設するのであれば、個人的にはホテルの部屋の方が価値があると考えます。
単に外にテントを張って部屋数確保するだけであれば・・・言葉は悪いですが不便で安価な部屋が増えるだけのことです。

ホテルの部屋では体験できないサービスや世界観があるからこそグランピングは価値が生まれ滞在価値が生まれます。
現在の事業主様の発想のまま「グランピングエリアオープン!」と銘打たれると・・・恐らくグランピング初体験の利用者は
「グランピングってガッカリだね」と口コミされるのがオチでしんどいなぁと(涙)

そして事業主様からは衝撃の事実も告げられ・・・
「数年前に有名な建築家デザインのグランピングキャビンを1基遊休地に置いてグランピングしたのだけど、全然予約入らなくて。
だから今回はドームテントにしようと思っているんだよ」
ネットで検索して当時のそのグランピング風景を確認しましたが・・・魅力のかけらもない風景がそこにはありました(涙)
やはり・・・その時から「ホテルの部屋代わり」発想でグランピング(もどき)を展開されていたのですね。
はっきり言ってキャビンだから・・・ドームテントだから・・・といった問題ではないかなと。

奇しくも先週、全く別地域で温泉ホテルの遊休地の視察依頼を受けました。

その温泉ホテル様は元々経営されておられる温泉ホテル棟にプラスして「高級ホテル棟」「ペット同伴棟」を増設されており、
今回は更に遊休地に「新しいカテゴリー展開」を希望されているとの事でアウトドアリゾートのご相談を頂戴しました。
また「新しいカテゴリー展開」では、これまでこの温泉ホテルに宿泊されていなかった方々をターゲットとし、
「新カテゴリー」にお泊り戴くことで将来の温泉ホテルのターゲットにもなっていただきたいという明確な目的がおありでした。

恐らく、こちらの温泉ホテルの遊休地活用は大きな確率で成功されるかと思います。
グランピング/アウトドアリゾートの価値やその価値の経営への影響のさせ方をご理解されているからです。

こういった経験も可能な限り「オンリーワン施設サポート」サービスへは反映させていきたいと考えています。