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グランピングの開業手順ロードマップ10ステップで徹底解説

2023.07.19
グランピングの開業手順ロードマップ10ステップで徹底解説

この記事を読むと
  • ・具体的なグランピングの開業手順が項目別に順番に理解できるようになる
  • ・早期に始めるべき内容を理解できる
  • ・開業準備中に困った際、どこでつまづいているのかが見える化される


目次
  1. グランピング開業への情報収集
  2. どんなグランピング場を開業するのか(事業計画)
  3. 開業予定地の選定
  4. 開業に必要な許可の相談
  5. パートナー業者の選定と見積もり依頼
  6. 事業計画を精査する
  7. グランピング開業のための資金調達
  8. 着工と発注のタイミングで再確認
  9. グランピング運営の体制構築
  10. プロモーションと集客について
  11. まとめ:特に大切なことはコレ


1:グランピング開業への情報収集

まずはコンセプトを含めた計画を立てるための情報を集めることからスタートしましょう。

計画を立てるためには、事実を把握することが必要不可欠だからです。

把握すべき情報にはどんなものがあるでしょうか?

たとえば

  • ・開発予定地の立地状況
  • ・開発予定地の景観(ロケーション)
  • ・競合施設の状況
  • ・近隣エリアの観光資源
  • ・開発予定地の気候について
  • ・ベンチマークとするグランピング場の状況やコンセプト
  • ・その他、どんなことを知っておくべきかについて

この記事に辿り着いて読んでいる今の状況も情報収集をしているといえます。

実際に注目しているグランピング場に宿泊してみて体験を得ることもオススメの情報収集です。


2:どんなグランピング場を開業するのか(事業計画)

誰に向けたどんなグランピング場を開業するのかを決めることが最も重要です。

「うちの施設はこう言ったグランピング場なんです!」がその後の判断基準となります。

そのためまずは判断基準となるコンセプトを確定させましょう。

コンセプトがなければ、この後に待っている大量の「判断と選択」を行なっていくことが困難になります。

事実を把握した上で決めたグランピング場のコンセプトは「意思決定の物差し」と言えるでしょう。

また実際にオープンした後のプロモーションにもコンセプトは活用できます。

以上の理由から、事業計画はまずコンセプトを決めましょう。

コンセプトを実現するために必要な予算とスケジュールを決めていくのが事業計画の作成です。(最初は大枠でOK)

最初は情報収集と事業計画作成を行ったり来たりしながらの作業になります。


3:開業予定地の選定

予定地の選定では、利用者目線と開発者目線の2軸で判断しましょう。

理由は2点あります。

  • ・利用者目線で魅力が薄ければグランピング場として必要とされにくいため

  • ・開発者目線でコストが見合わなければビジネスとして成り立たないため


具体的にはこんな視点で開業予定地を見てみてください。

  • ・単純に景色が良いか?

  • ・滞在して癒されるか?

  • ・初期費用がかかりすぎないか?

  • ・集客エリアの見込みがあるか?


以前にスタッフブログでも利用者目線について語らせて頂きましたので、ぜひ参考にしてみてください。

両方の視点がなければ長く運営できるグランピング場として成立しません。

2軸で判断するということを念頭において開発予定地を確認しましょう。


4:開業に必要な許可の相談

まずは開発許可の窓口と保健所の2カ所へ相談を行いましょう。

これには2つの理由があります。

  • ・条例や地元行政による規制で開発が不可能な場合があるため(開発許可の窓口)
  • ・グランピング施設の運営には宿泊業の許可や飲食業の許可が必要になるケースが多いから(保健所に相談)

実際に動き出す前にあらかじめ行政とのコミュニケーションを密にしておくと思わぬ落とし穴を避けることができます。

実際に起きた思わぬ落とし穴の事例

事業計画の大枠が出来て候補となる土地を選定したら本当に実現可能なのか行政に相談しましょう。


5:パートナー業者の選定と見積もり依頼

何をしてくれるパートナー業者が必要なのかを明確にしましょう。

これには2つの理由があります。

  • ・業者によって可能な業務範囲が異なるため
  • ・依頼する業務範囲によって見積もりが異なるため

具体的には以下のような点を明確にした上でまずは相談をしてみましょう。

  • ・企画から開発すべてを依頼したい
  • ・実務はやるので詳しい人に必要なことを教えてもらいたい
  • ・施設開発のみを発注したい
  • ・開業後の運営についてもバックアップが欲しい
  • ・どんなパートナーが必要なのかも明確にすることが難しい

業者選定や見積もり依頼には具体的な状況を明確にして伝えることが重要です。

場合によっては業者からのヒアリングが複数回に渡ることもあります。

焦らず腰を据えて事業成功に必要なパートナー探しをしましょう。


6:事業計画を精査する

大枠で捉えていた事業計画をより詳細なものに詰めていきましょう。

具体的で現実的な事業計画にすることで得られるメリットがいくつかあります。

  • ・そもそも具体的な計画になればなるほど事業の失敗が避けられる
  • ・補助金を活用する場合は事業計画が必要
  • ・事業計画が具体的で現実的であれば見積もりの甘い計画よりも採択の確率が上がる
  • ・補助金以外の資金調達にも事業計画のできによって難易度が大きくことなる

このように実務の舵取り以外にも役に立つため、事業計画に修正をしていきましょう。


7:グランピング開業のための資金調達

融資による借入以外の手法も積極的に検討しましょう。

その後の集客にもつながる可能性がある方法や負担の少ない方法があるからです。

具体的な手法としては下記のようなものがあげられます。

  • ・補助金が採択されれば最終的な費用負担が少なくなる
  • ・クラウドファンディングを行えば集客宣伝にも繋がる
  • ・事業投資家からの投資を受ける場合は事業成功のための協力を得られる可能性がある

グランピング事業は、開業がゴールではなく運営していくことが目的です。

開業後の負担がなるべく少なく、事業主様のご状況にあった方法の組み合わせを検討しましょう。


8:着工と発注のタイミングで再確認

まずは許可と納期について改めて確認をしましょう。

その理由は2つあります。

  • ・海外製品の場合は輸入に時間を要する場合があるため
  • ・許可に関する届出は許可がおりるまでに時間がかかる場合があるため

発注・着工時は「こんなはずでは」というトラブルが表出化しやすいタイミングです。

  • ・許可が降りるまで思ったよりも時間がかかりそう
  • ・必要な備品が品薄でなかなか手配できない
  • ・排水処理について団体と調整が必要になってしまった
  • ・行政とのコミュニケーションが不十分でNGが出てしまった

などといったトラブルが考えられます。

許可関係とタイムスケジュールを改めて問題ないか確認をしてから動き出しましょう。


9:グランピング運営の体制構築

着工中に具体的な提供サービスについて固める時間を十分に作りましょう。

利用者に十分な価値提供を行うことがサービスとして生き残るために必要不可欠だからです。

具体的な理由としては以下のような内容が考えられます。

  • ・グランピングは優雅という意味がある「glamorous」とcampingを合わせた造語で、贅沢にアウトドアを楽しむレジャー
  • ・つまり優雅で贅沢に楽しめるサービス提供が必要
  • ・接客サービスはもちろん、料理やアクティビティなどこだわれるポイントが多くある

工事期間中はサービスの質を高めるための時間として無駄なく過ごしましょう。


10:プロモーションと集客について

可能な限り最速で集客活動を始めましょう。

その理由は大きく3つあります。

  • ・HPの制作など制作にある程度時間が必要なものがあるため
  • ・繰り返し同じ情報に触れることで評価が高まりやすい心理的な傾向があるから(ザイオンス効果)
  • ・早くからプロモーションを行うことでストーリー性のある宣伝が可能となるから

具体的に得られるメリットや成果は以下の通りです。

  • ・着工や準備の過程をSNSで発信しながら期待感を持ったファンを作りができる
  • ・準備中のトラブルや苦労話もエンタメとして宣伝材料に使える
  • ・「うちの施設はこう言ったグランピング場なんです!」を繰り返し伝えることでブランディングを行える

お金をかけで広告運用するだけが集客活動ではありません。

SNS投稿などであれば無料で行えます。

可能な限り最速でファン作りのための行動を実行していきましょう。


まとめ:特に大切なことはコレ

今回の記事の要点をまとめると以下の通りです。

  • ・まずは事実の把握、情報収集からスタート
  • ・「うちの施設はこう言ったグランピング場なんです!」が全ての判断基準
  • ・できる限り最速でファン作り活動をスタート
  • ・行政とのコミュニケーション、許可関係は入念に!
  • ・事業計画は資金調達、実務両方に使える
  • ・協力業者に何をしてもらいたいのかを明確にしよう!

もしかすると、グランピング開業のための道のりは長く険しく感じられるかもしれません。

10ステップの途中でお困りの場面がありましたら、弊社へのご相談をお待ちしております。

グランピング事業自体への納得がいくまでコミュニケーションさせて頂きます。

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